
縮毛矯正とストレートパーマの違いを知ってますか。
その違いがなんなのか、わからない人もいるのではないでしょうか。
結論から言いますと、縮毛矯正とストレートパーマの違いは、アイロンを使うか使わないかです。
縮毛矯正は薬剤をつけたあとにアイロンを使いますが、ストレートパーマは薬剤だけでアイロンは使いません。
この記事では、縮毛矯正とストレートパーマの違いについて、美容師の観点からわかりやすく説明します。
縮毛矯正とストレートパーマの違い

縮毛矯正とストレートパーマの違いは、アイロンを使うか使わないかです。
縮毛矯正は薬剤をつけたあとにアイロンを使いますが、ストレートパーマは薬剤だけでアイロンは使いません。
縮毛矯正は薬剤をつけたあとにアイロンを使うので、髪が濡れているときも乾いているときもストレートにすることができます。

ストレートパーマは薬剤だけなので、髪が濡れているときはストレートでも乾いたときに出てくるクセは抑えられません。

髪のクセには、髪が濡れてるときに出るクセと、髪が乾いてるときに出るクセがあります。
髪が濡れてるときに出るクセは薬剤だけでストレートにすることができますが、髪が乾いてるときに出るクセは薬剤をつけたあとにアイロンを使わないとストレートにできません。
そのため、髪のクセをなくしてストレートにしたい場合は縮毛矯正をして、パーマを落としたりボリュームダウンをしたい場合にストレートパーマをします。
縮毛矯正 | ストレートパーマ |
アイロンを使う | アイロンを使わない |
クセをストレートにできる | クセをストレートにできない |
パーマがかかりにくくなる | パーマがかけられる |
カラーが染まりにくくなる | カラーが染められる |
アイロンのダメージがある | アイロンのダメージがない |
アイロンの時間がかかる | アイロンの時間がかからない |
料金が高い | 料金が抑えられる |
補足
アイロンを使った施術すべてが必ずしも縮毛矯正というわけではありません。髪質改善トリートメントをはじめ、トリートメントメニューでもアイロンが使われることがあります。話が広がりすぎてしまうのでここでは詳しく説明しませんが、髪質改善トリートメントと縮毛矯正はまた別のものです。
縮毛矯正とストレートパーマの仕組み

髪の形状いわゆる髪のクセは、シスチン結合と水素結合という結合の影響を受けています。
髪が濡れているときはシスチン結合の影響を大きく受け、髪が乾いているときは水素結合の影響を大きく受けます。
縮毛矯正は、このシスチン結合と水素結合を組み替える仕組みです。

薬剤でシスチン結合を切断したあと、アイロンの高温の熱で水素結合を効率的に組み替え、次の薬剤でシスチン結合を再結合させます。
シスチン結合も水素結合も組み替えているので、髪が濡れているときも乾いているときもストレートになります。
ストレートパーマは、シスチン結合のみを組み替える仕組みです。

薬剤でシスチン結合を切断したあと、アイロンを使わずに次の薬剤でシスチン結合を再結合させます。
シスチン結合は組み替えていますが水素結合は組み替えていないので、髪が濡れているときはストレートでも乾いたときに出てくるクセは抑えられません。
補足
ここではわかりやすくするために、シスチン結合と水素結合のみクローズアップして説明していますが、シスチン結合と水素結合のほかにも、イオン結合やペプチド結合といった結合も毛髪には関係しています。
まとめ

縮毛矯正とストレートパーマの違いは、アイロンを使うか使わないかです。
縮毛矯正は薬剤をつけたあとにアイロンを使うので、髪が濡れているときも乾いているときもストレートにすることができますが、ストレートパーマは薬剤だけでアイロンは使わないので、髪が濡れているときはストレートでも乾いたときに出てくるクセは抑えられません。