縮毛矯正の仕組みとストレートパーマの仕組みを知ってますか?
どんな仕組みなのか、わからない人もいるのではないでしょうか。
結論から言いますと、縮毛矯正は薬剤と熱を使用する美容技術で、ストレートパーマは薬剤のみを使用する美容技術です。
縮毛矯正は薬剤と熱を使用するため、髪が濡れているときも乾いているときもストレートにすることができます。
一方、ストレートパーマは薬剤のみを使用するため、髪が濡れているときはストレートですが、乾いたときに出てくるクセは矯正できません。
この記事では、縮毛矯正とストレートパーマの仕組みについて、美容師の観点からわかりやすく説明します。
▶︎ 縮毛矯正とストレートパーマの仕組み!
– 縮毛矯正の仕組み
– ストレートパーマの仕組み
▶︎ 縮毛矯正とストレートパーマの違い!
▶︎ 縮毛矯正とストレートパーマの用途!
▶︎ 縮毛矯正やストレートパーマを長持ちさせる方法!
▶︎ まとめ
縮毛矯正とストレートパーマの仕組み!
髪の形状、いわゆる髪のクセは、シスチン結合と水素結合という化学的な結びつきの影響を受けています。
髪が濡れているときはシスチン結合の影響を大きく受け、髪が乾いているときは水素結合の影響を大きく受けます。
縮毛矯正の仕組みやストレートパーマの仕組みには、これらの結合が深く関係しています。
縮毛矯正の仕組み
縮毛矯正は、シスチン結合と水素結合を組み替える仕組みです。
薬剤でシスチン結合を切断したあと、アイロンの高温の熱で水素結合を効率的に組み替え、次の薬剤でシスチン結合を再結合させます。
シスチン結合も水素結合も組み替えているので、髪が濡れているときも乾いているときもストレートになります。
ストレートパーマの仕組み
ストレートパーマは、シスチン結合のみを組み替える仕組みです。
薬剤でシスチン結合を切断したあと、アイロンを使わずに次の薬剤でシスチン結合を再結合させます。
シスチン結合は組み替えていますが水素結合は組み替えていないので、髪が濡れているときはストレートですが、乾いたときに出てくるクセは矯正できません。
補足
ここではわかりやすくするために、シスチン結合と水素結合のみクローズアップして説明していますが、シスチン結合と水素結合のほかにも、イオン結合やペプチド結合といった結合も毛髪には関係しています。
縮毛矯正とストレートパーマの違い!
縮毛矯正とストレートパーマの違いは、アイロンを使用するかしないかです。
縮毛矯正は薬剤を塗布した後にアイロンを使用しますが、ストレートパーマは薬剤のみでアイロンは使用しません。
縮毛矯正は薬剤を塗布した後にアイロンを使用するため、髪が濡れているときも乾いているときもストレートにすることができます。
一方、ストレートパーマは薬剤だけなので、髪が濡れているときはストレートでも、乾いたときに出てくるクセは抑えられません。
髪のクセは大きく分けて2種類あり、髪が濡れてるときに出るクセと、髪が乾いてるときに出るクセがあります。
髪が濡れてるときに出るクセは薬剤だけでストレートにすることができますが、髪が乾いてるときに出るクセは薬剤を塗布した後にアイロンを使用しないとストレートにできません。
そのため、縮毛矯正はストレートパーマでは直せない強いクセもストレートに矯正することができるのです。
縮毛矯正とストレートパーマのおもな違い
縮毛矯正 | ストレートパーマ |
アイロンを使う | アイロンを使わない |
クセをストレートにできる | クセをストレートにできない |
半永久的に持続する | 約2~4ヶ月で効果が薄れる |
アイロンの時間がかかる | アイロンの時間がかからない |
料金が高い | 料金が比較的手頃 |
ダメージが大きい | ダメージが小さい |
スタイルチェンジしにくい | スタイルチェンジしやすい |
縮毛矯正とストレートパーマの用途!
縮毛矯正の用途は髪のクセを矯正してストレートにすることで、ストレートパーマの用途はパーマを落としたりボリュームダウンをすることです。
縮毛矯正の用途
髪のクセの矯正
強いクセや天然のうねりのある髪を矯正してストレートにします。
髪の広がりの抑制
湿気などの影響により起こる髪の広がりを抑制します。
スタイリングの時短
手入れが簡単なので、スタイリングが時短できます。
ストレートパーマの用途
パーマ落とし
以前にかけたパーマを落としたり緩和したりします。
ボリュームダウン
髪の広がりを少し抑えボリュームダウンします。
髪のクセの軽減
髪のクセを矯正することはできませんが、ほんの少し軽減します。
縮毛矯正やストレートパーマを長持ちさせる方法!
施術当日のシャンプーは避ける
施術直後は薬剤が髪にしっかり定着してないので、施術当日のシャンプーを避けたほうが、薬剤がしっかりと固定されます。
施術後1週間はヘアアレンジを控える
施術後数日間は髪の形状がまだ安定していないため、ゴムやピンを使用すると髪に変なクセがつきやすくなります。
専用のシャンプーで洗う
専用のシャンプーは、施術中に残った余分な化学物質を取り除いたり、髪のpHバランスを整えるのに役立ちます。
定期的にトリートメントする
トリートメントは髪の水分と油分のバランスを整え、ダメージを修復し、髪の強度と弾力性を高めて健康に保ちます。
重めのヘアスタイルにする
重めのヘアスタイルは、その重さによって髪が自然に下に引っ張られ、ストレートな状態を保ちやすくなります。
まとめ
縮毛矯正は、薬剤と熱でシスチン結合と水素結合を組み替えるので、髪が濡れているときも乾いているときもストレートにすることができます。
一方、ストレートパーマは薬剤でシスチン結合のみを組み替えるので、髪が濡れているときはストレートですが、乾いたときに出てくるクセは矯正できません。
これらの技術は、希望するスタイルに合わせて選択され、髪質の改善や、様々なスタイリングの選択肢を提供します。