酸熱トリートメントはやめた方がいいか知ってますか?
髪質に悩んでる人は、とくに興味があるのではないでしょうか。
結論から言いますと、酸熱トリートメントは、ほとんどの人はやめた方がいいです。
酸熱トリートメントは、くせ毛を緩和することや、髪を強化することがセールスポイントですが、髪のうねりがなくなるわけではありませんし、ダメージケアに優れているわけでもないからです。
この記事では、酸熱トリートメントはやめた方がいいのか、美容師の観点からわかりやすく説明します。
酸熱トリートメントはやめた方がいい?
酸熱トリートメントは、ほとんどの人はやめた方がいいです。
酸熱トリートメントは、くせ毛を緩和することや、髪を強化することがセールスポイントですが、髪のうねりがなくなるわけではありませんし、ダメージケアに優れているわけでもないからです。
くせ毛を少しだけ弱くしたいとか、髪に少しだけ弾力をつけたいと考えている人には有効ですが、ストレートでサラサラな髪質にできると期待している人は、酸熱トリートメントはやめた方がいいです。
くせ毛をストレートにしたいなら縮毛矯正の方がいいですし、ダメージケアをしたいなら一般のトリートメントの方がいいです。
縮毛矯正のような仕上がりではなく、自然なストレートにしたいと思っている人も少なくないと思いますが、その願いは酸熱トリートメントでは叶えられません。
また、酸熱トリートメントをすると、酸の力やアイロンの熱の影響により、ダメージを受けることがあります。
髪は酸性に傾きすぎたり、高温のアイロンの熱を与えられると、乾燥して脆弱になり傷みやすくなります。
そのため、酸熱トリートメントをする場合は、本当に自分の髪に必要な施術なのか、美容師さんとも相談して、しっかり考えて決めることが大切です。
酸熱トリートメントをやめた方がいい人
・くせ毛をまっすぐにしたい人
・サラサラで艶やかな髪にしたい人
・保湿や補修などのダメージケアをしたい人
酸熱トリートメントに向いてる人
・くせ毛を緩和したい人
・髪に少し弾力をつけたい人
・髪が傷みすぎて縮毛矯正ができない人
酸熱トリートメントとは?
酸熱トリートメントとは、酸トリートメントをつけたあとにアイロンの熱を加える施術のことです。
酸トリートメントに配合されているグリオキシル酸という成分と高温のアイロンの熱を組み合わせることで、くせ毛を緩和し、毛髪を強化することができます。
酸トリートメントをつけたあとに、高温のアイロンの熱を加え余分な水分を飛ばすと、イミン結合という新しい結合ができます。
このイミン結合により、毛髪のうねりやゆがみが支えられるため、くせ毛を緩和し、毛髪を強化することができます。
ただし、イミン結合の結びつきはそこまで強力ではないため、くせ毛をストレートにすることはできませんし、長持ちもしません。
酸熱トリートメントの持ちは、髪のコンディションによっても変わりますが、だいたい一ヶ月前後です。
酸熱トリートメントと縮毛矯正の違い
酸熱トリートメントと縮毛矯正とでは、くせ毛の矯正力と、その効果の持続性が大きく違います。酸熱トリートメントはくせ毛を緩和する程度で長持ちしませんが、縮毛矯正はくせ毛をストレートにできて半永久的です。ただし、縮毛矯正の薬剤は強力なので、酸熱トリートメントよりもダメージが大きいです。
酸熱トリートメントと一般のトリートメントの違い
酸熱トリートメントと一般のトリートメントとでは、くせ毛を緩和する効果や補修効果が違います。酸熱トリートメントはくせ毛を緩和する効果がありますが、一般のトリートメントはくせ毛を緩和する効果はほとんどありません。一般のトリートメントには、保湿したり栄養補給することにより、ダメージを補修する効果があります。
酸熱トリートメントのメリット・デメリット
メリット
・くせ毛を緩和する
イミン結合の作用によりクセを緩和します。
・毛髪を強化する
イミン結合の作用によりハリやコシが出ます。
・アルカリを使わない
アルカリを使わないので毛髪の負担を軽減できます。
デメリット
・ダメージがある
酸の力やアイロンの熱によりダメージを受けることがあります。
・長持ちしない
イミン結合の結びつきは強力ではないので長持ちしません。
・独特な臭いが残る
グリオキシル酸の独特な臭いが残ります。
・カラーやパーマとの相性が悪い
酸熱毛になった髪はカラーやパーマとの相性が悪いです。
・施術時間がかかる
トリートメントをつけてアイロンをするので時間がかかります。
・コスパが悪い
¥10,000〜¥15,000くらいなので価格は安くはありません。
まとめ
酸熱トリートメントは、ほとんどの人はやめた方がいいです。
酸熱トリートメントは、くせ毛を緩和することや、髪を強化することがセールスポイントですが、くせ毛を直毛にできるわけではありませんし、ダメージケアに優れているわけでもないからです。
ただし、酸熱トリートメントはまだ歴史の浅い施術なので、これから進化すればもっと効果的なヘアケアになるかもしれません。