縮毛矯正はやめたほうがいいのか、悩んでる人もいるのではないでしょうか。
結論から言いますと、縮毛矯正はできればやめたほうがいいです。
縮毛矯正は、薬剤とアイロンの熱による頭髪への悪影響が大きいからです。
この記事では、縮毛矯正はやめたほうがいいのか、縮毛矯正のデメリットについて、美容師の観点からわかりやすく説明します。
▶︎ 縮毛矯正はやめたほうがいい?
▶︎ 縮毛矯正のデメリット!
▶︎ 縮毛矯正による髪の性質の変化
▶︎ 縮毛矯正のダメージ
▶︎ どうしても縮毛矯正がしたい場合は?
▶︎ 縮毛矯正で髪が傷んだときの対処法
▶︎ まとめ
縮毛矯正はやめたほうがいい?
縮毛矯正はできればやめたほうがいいです。
縮毛矯正は、薬剤とアイロンの熱による頭髪への悪影響が大きいからです。
縮毛矯正をすると薬剤とアイロンの熱により、髪の性質が変化したり、ダメージを受けたりします。
縮毛矯正により髪の性質が変化すると、形状を変えることが難しくなり、スタイルチェンジがほとんどできなくなります。
また、薬剤の強さやアイロンの温度によっては、ブリーチよりもはるかに大きいダメージを受けることもあります。
さらに、縮毛矯正を何年も繰り返し続けると、髪の根本や頭皮にまで負担がかかり、抜け毛や薄毛のリスクに繋がる恐れもあります。
そのため、縮毛矯正はできればやめたほうがいいです。
縮毛矯正のデメリット!
「髪の性質が変化する」
髪のタンパク質構造が変性し、髪の性質が変化します。
「パーマがかかりにくくなる」
髪の性質が変化し、固まって硬くなるので、パーマがかかりにくくなります。
「カラーがムラになりやすくなる」
髪の性質が変化し、染料が浸透しにくくなるので、カラーがムラになりやすくなります。
「スタイルチェンジが難しい」
髪の性質が変化し、形状記憶されるので、スタイルチェンジが難しくなります。
「ダメージが大きい」
薬剤とアイロンの熱が組み合わされることにより、髪へのダメージがかなり大きいです。
「頭皮に負担がかかる」
薬剤の刺激やアイロンのプレスは、頭皮に負担がかかります。
「元の髪に戻せない」
一度性質が変化したりダメージを受けたりした髪は、元に戻すことができません。
「時間がかかる」
薬剤塗布、乾燥、アイロン処理など施術工程が多く、時間がかかります。
「髪が伸びると境目が目立つ」
髪が伸びると、新しく生えた髪と縮毛矯正をした髪の境目が目立ち、違和感が生じます。
縮毛矯正による髪の性質の変化
縮毛矯正により髪の性質が変化すると、髪は固まって硬くなります。
髪は固まって硬くなると、形状を変えることが難しくなったり、薬剤が浸透しにくくなったりします。
しかし、髪が固まって硬くなる?
と言われても、なかなかイメージがわきにくい人が多いと思います。
そこでここではわかりやすいように、髪と同じようにタンパク質を含む卵の変化を例にあげてお話します。
卵は熱を加えると、固まって硬くなり、目玉焼きになります。
髪も縮毛矯正をすると、固まって硬くなり、目玉焼きと同じような状態になります。
目玉焼きになると、固まった形状を変えることはできませんし、醤油をかけてもはじいて浸透しにくいです。
髪も同じように縮毛矯正をすると、形状を変えることが難しくなったり、薬剤が浸透しにくくなったりします。
すなわち、パーマがかかりにくくなったり、カラーがムラになりやすくなったりします。
そして一度目玉焼きになった卵は、元の生卵に戻すことはできません。
髪も同じように縮毛矯正すると、元の髪の性質に戻すことはできません。
縮毛矯正のダメージ
縮毛矯正は、薬剤とアイロンの熱が組み合わされることによる、髪へのダメージがかなり大きいです。
このプロセスにより、髪の内部構造が変化し、タンパク質と水分が失われるからです。
縮毛矯正の薬剤の強さにはいくらか幅がありますが、強い薬剤だとブリーチよりもダメージが大きいものもあります。
なので、薬剤選定や放置時間を誤ると、髪が傷んでちぢれたり切れたりすることもあります。
さらに、縮毛矯正のアイロンの温度は、130〜180℃くらいで施術します。
髪は60℃以上の熱でダメージを受け、130℃以上の熱になると髪質が変化したり髪色が変色したりします。
そのため、薬剤とアイロンの熱が合わさった縮毛矯正のダメージはかなり大きいです。
どうしても縮毛矯正がしたい場合は?
縮毛矯正はできればやめたほうがいいですが、どうしてもしたい場合もあると思います。
その場合、髪への負担をできるだけ減らすことが重要です。
そのためにはまず、縮毛矯正の経験と知識が豊富な美容師に施術してもらったほうがいいです。
薬剤の選定やアイロンの仕方で、髪へのダメージは大きく変わります。
また、縮毛矯正後のメンテナンスも大切です。
縮毛矯正した髪に適したシャンプーやトリートメントを使って、ダメージをしっかりケアしたほうがいいです。
そして、縮毛矯正をする頻度は少ないほうが望ましいです。
髪へのストレスを減らすためにも、施術の間隔をできるだけ空けたほうがいいです。
これらの工夫をすることで、縮毛矯正の髪への影響を最小限に抑えることができます。
縮毛矯正で髪が傷んだときの対処法
縮毛矯正で髪が傷んだときの対処法としては、まずはトリートメントを試すことをおすすめします。
ダメージが少なければ、トリートメントで髪の傷みが改善されることがあります。
トリートメントは、ヒアルロン酸などの保湿成分や、ケラチンなどの補修成分が配合されている製品が有効です。
しかし、髪のダメージが深刻だと、トリートメントでは改善がほとんど期待できません。
そのため、ダメージが深刻なときには、もう一度縮毛矯正をするという方法があります。
ただし、この方法は大きなリスクを伴います。
もう一度縮毛矯正をしても、改善される可能性より、さらに髪が傷んでしまう可能性のほうが高いからです。
したがって、最終的には、傷んだ髪の改善が見込めず、カットするしかないこともあります。
その場合、定期的にトリートメントをしながら、傷んだ髪を少しづつカットしていくことが最善の対処法です。
まとめ
縮毛矯正はできればやめたほうがいいです。
縮毛矯正は、薬剤とアイロンの熱による頭髪への悪影響が大きいからです。
縮毛矯正をすると、髪の性質が変化し、髪は大きなダメージを受けます。
それでもどうしても縮毛矯正をしたい場合は、髪への負担をできるだけ減らすことが大切です。